深谷市では、日本全国が抱える農業課題の解決を目的に実施したビジネスコンテスト『DEEP VALLEY Agritech Award 2025』の各賞受賞者を、10月15日に深谷市役所で開催した最終審査および表彰式で発表しました。
※アグリテック(Agritech)は、農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーを活用した革新的な農業のこと
本コンテストでは、深谷市として『農と食の産業』の強化をより加速させるべく、『農業×〇〇=未来』をテーマに、ビジネスモデル、アイデアを募集しました。そして、全国から28社の応募が寄せられ、最優秀賞に『株式会社エンドファイト』が選出されました。同社は植物共生菌の力を活用し、化学肥料に頼らない持続可能な農業の実現を目指す技術を提案しました。
特設サイト:https://agritechaward.deep-valley.jp/
≪『DEEP VALLEY Agritech Award 2025』 開催概要≫
・名称 DEEP VALLEY Agritech Award 2025
・主催 埼玉県深谷市
・協賛 株式会社シタラ興産/株式会社埼玉りそな銀行/神鋼鋼線工業株式会社
・後援 農林水産省/内閣府/総務省/経済産業省/埼玉県
株式会社埼玉りそな銀行/一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会
ジェトロ埼玉
■『DEEP VALLEY Agritech Award とは
儲かる農業都市の実現を目指す深谷市が主催し、日本全国の農業課題を解決する技術・アイデアを表彰する取り組みとして2019年から実施しています。2025年度は、前回に引き続き『農業×〇〇=未来』をテーマに、テクノロジーやビジネスの力で農業を変革する提案を募集しました。これまでに受賞した企業は、市内での実証実験や事業連携を進め、全国の農業現場で実装を進めています。
また、米国ノースダコタ州のアグリテック推進機関である非営利団体『GRAND(グランド) FARM(ファーム)』とのパートナーシップを通じ、海外展開を見据えた支援も継続しています。深谷市では、今後もアグリテック企業の集積を推進し、市内での生産者の増加や作業効率化を目指し、地域から日本の農業をアップデートしていきます。
■『DEEP VALLEY Agritech Award 2025』受賞者一覧
<受賞者コメント>
栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。昨年に続く挑戦であり、今回このような形で評価いただけたことを大変うれしく思います。近年は高温をはじめとする未曾有の気候変動により、農業環境は一層厳しさを増しています。弊社の技術は、こうした課題に対して農家の皆様の負担をできる限り軽減しながら、新たな農業の未来を創る“コア技術”を目指しています。理解が難しい領域でもありますが、志を同じくする方々とともに、深谷市から新たなモデルを生み出し、世界へと広げていけるよう取り組んでまいります。
<受賞者コメント>
このたびは誠にありがとうございます。多くの方々から『暑さ』という言葉が印象的に語られましたが、弊社はヒーターの技術を基盤に、今後は冷温両方に対応できるシステムへと進化させ、より一層農業に貢献していきたいと考えています。
▼協賛企業賞
■ファイナリスト一覧
株式会社エンドファイト
株式会社アイナックシステム
株式会社レボーン
株式会社WAKU
株式会社きゅうりトマトなすび
サグリ株式会社
■市⾧コメント
受賞された皆さまに心よりお祝い申し上げます。厳正な審査を経て選ばれた皆さまの発表はいずれも甲乙つけがたい素晴らしいものでした。今回のテーマは『農業×○○=未来』。まさにその言葉の通り、日本の農業が世界へと広がる可能性を強く感じる内容でした。アメリカからも来場者があり、日本の農業だけでなく、世界の農業を変えていける可能性があると実感しています。深谷市は、皆さまからいただいた提案を行政・生産者ともに真摯に受け止め、今後の農業発展に生かしてまいります。ぜひ気軽に深谷へお越しいただき、提案者同士、あるいは農業者との交流を通じて、新たなアグリテックの芽が生まれることを願っています。今後とも、どうぞ深谷をよろしくお願いいたします。


