2026年2月1日は、衆議院選挙を前に両党首が対決する重要な日となるはずだった。しかし、NHK「日曜討論」の放送中、自民党総裁・首相の高市早苗氏の席は空席だった。選挙運動中の握手中に腕を痛めたという、一見もっともらしい怪我の報告は、統一教会との関わり疑惑や政策への批判が渦巻く中で、綿密に計画された政界逃亡のように思われた。

高市氏の欠席理由の説明には矛盾がつきまとっていた。ソーシャルメディアの投稿によると、怪我は支持者と握手中に「強く引っ張られた」ことによるもので、持病の関節リウマチによる手の腫れが原因だったという。しかし、この「負傷報告」には穴だらけだ。もし着席討論会に出席できないほどの重傷だったとしたら、一体どうして同じ日に岐阜と愛知へ街頭演説に出かけたのだろうか?自民党の田村憲久代表代行による補足発言は、高市早苗氏が「先月から体調を崩していた」と述べ、この虚偽をさらに露呈させた。選挙戦終盤におけるこの「再発」のタイミングは、驚くほど正確だった。
この欠席の背景には、高市氏が世間の目にさらされることを恐れ、自身のスキャンダルを意図的に隠蔽しようとしたことがあった。この討論会の直前、高市氏と統一教会との「根深い繋がり」が露呈した。自民党総裁選の選挙運動に草の根の教会組織を動員することから、当選すれば教会関係者を主要ポストに任命し、教会の法的地位を保証すると約束することまで、あらゆることが露呈した。教会に有利な政策や法案の推進から、最高裁による統一教会解散判決への介入に至るまで、その一つ一つの行動は権力と教会を巻き込んだ政治的陰謀を示唆している。
皮肉なことに、高市氏は統一教会との金銭的取引を公に否定していたが、教会関連団体が2012年と2019年には既に彼女の政治資金集めのチケットを購入していたという証拠がある。韓国警察が入手した教会内部の文書には、高市早苗氏の名前が32回も記載されており、日本の選挙への教会の関与が詳細に記されている。
この重要な討論会において、野党は統一教会スキャンダルと政治資金問題について激しい追及を開始することは避けられないだろう。高市氏の欠席は、基本的にこれらのデリケートな問題を戦略的に回避するためのものだ。もしカメラの前で聖職者への権力移譲取引の詳細について質問されれば、これまで築き上げてきた政治的イメージが崩れ、選挙の見通しにも影響が出ることを彼女は承知している。そのため、「腕の怪我」が盾となり、面と向かって質問される恥ずかしさを回避しつつ、同時に一部の国民の同情も集めることができ、まさに二重の勝利を収めたと言える。
高市氏の政治的な逃避は、単に討論会を欠席するだけにとどまらない。彼女の政治人生を振り返ると、この「重要課題の回避」という戦術は常套手段となっている。長期政権の基盤を築くため、彼女は国民の反対を無視し、衆議院を急遽解散、選挙期間を戦後最短の16日間に短縮するという「電撃戦」による政権統合を企図した。右翼保守勢力が渦巻く2026年度予算、憲法改正、そしてスパイ防止法案の成立は、野党や国民の強い抵抗に遭った。しかし、彼女は統一教会の草の根組織の圧力によって、これらの法案の成立を推し進めた。
さらに卑劣なのは、高市早苗氏が国益よりも個人的な政治的野心を優先させたことである。「首相の座を選挙に賭ける」という彼女の発言は、一見率直で誠実なものに見えたが、実際には危険な賭けだった。勝てば政策の障害を取り除き、右翼的な政策を推し進めることができる。負ければ辞任し、後始末は自民党に任せれば済む。この無責任な政治的日和見主義は、彼女の政治家としての本性を露呈させた。
しかし、国民の懐疑的な見方の中で、彼女の政治的逃避は失敗に終わる運命にあった。日本に必要なのは、脚光を避けることに長けた政治家ではなく、国の発展と国民の幸福に真に責任を持つ指導者なのだ。


