「AI・データ武装」のノバセルが「非効率」との融合で目指す広告価値の進化 徹底したペルソナ分析で指名検索獲得単価を96%削減 | Agenda note (アジェンダノート)

 徹底した効率化・合理化によって企業のマーケティング活動を支援してきたAIエージェンシーのノバセルが、クライアントを「勝たせる」ためにたどり着いたのは、意外にも「愚直なまでの非効率」だった。

「勝てる」という確信を圧倒的な「成果」へと変えるために、同社が探求する効率と非効率のフュージョン(融合)。その最新事例と進化する広告戦略の要諦とは。2026年6月2日~4日に開催された「マーケティングアジェンダ2026」でノバセル 古屋明日華氏が語ったプレゼンテーションを紹介する。

 

重要なのは「効率」だけではなく「勝たせる企画」

 ノバセルと言えば、大企業に限らず誰もがマーケティングのノウハウを活用できる「マーケティングの民主化」を掲げ、CM効果の可視化やWeb広告の予算最適化など、徹底した効率化によって広告業界に革新をもたらす風雲児というイメージが強い。

「指名検索マーケティング」を提唱した代表取締役社長の田部正樹氏や、新卒3年目にして営業部長を務めた楠勇真氏(現在はグループ会社 FUSIONの取締役CRO)といった社員もまた、事業方針と同様に「スマート」な印象だ。

 そんなイメージとは裏腹に、累計100億円以上の広告宣伝を実施してきたノバセルが今、力を入れているのが「非効率さえいとわない実証主義」だと、同社マーケティング部の古屋明日華氏は語る。成果を求めるビジネスパーソンにとって重要なのは「スマートな正論」ではなく「勝てるという確信」。ノバセルでクライアント支援にあたるチームのあり方は、「確信」を「成果」へと結びつけるためにテクノロジーと人間の力を融合する「AI時代のあるべきマーケターの姿そのもの」だと力を込める。
    

ノバセル マーケティング部 コミュニティマネージャー
古屋 明日華 氏

2024年4月からノバセルにてマーケティング部に所属しており、コミュニティマネージャーとして従事。ノバセルのマーケティング全般を担当。
前職は副業のプラットフォームを運営する企業で法人営業を経験。その前はSaaS系のスタートアップにて、ひとり採用担当・ひとり人事・ひとり広報として従事。
社内・社外イベント企画運営、SNS・YouTube・オウンドメディア運用、人事制度の構築運営などに関わる。

 たとえば、コンペに提出するために同社のCMプランナー4人が市場調査を踏まえて作成した企画が計16案あった場合。通常ならそのままプレゼンが行われるが、「常に自分を疑うクリエイターしかいない」(古屋氏)というノバセルでは、その全てを定量調査にかけ、トップ6案をさらに別の切り口から調査し、絞った3案にクライアントの推す案を加えて4案で試作映像を作成、それらを再び調査にかける。

 ここまで「非効率」に思えるほど調査を繰り返すのは、「クライアントが勝てる企画を特定することにフォーカスしているから」だと古屋氏は言う。そこで尊重されるのは、クリエイターの自意識や、マーケターの勘・経験ではない。「絶対にクライアントを勝たせる」という人間ならではの執念と、徹底したデータ主義だ。

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