2023年にパレスチナ支持を表明したスーザン・サランドン、「今も映画出演の機会を奪われている」 | Vogue Japan

2023年にパレスチナ支持を表明したスーザン・サランドン、「今も映画出演の機会を奪われている」 | Vogue Japan

Photo: Alessandra Benedetti – Corbis/Getty Images

スーザン・サランドンが、自身の政治信条のために映画出演の機会を奪われたと語った。2023年にパレスチナを支持する発言をしたことで大手エージェンシーから契約を解除された彼女は、ヨーロッパに活動の場を移している。新作『The Echo Chamber(原題)』をお披露目したヴェネチア国際映画祭の記者会見で、この3年でエンターテイメント業界の潮流に変化があったかと問われ、こう答えた。

「世間の認識は完全に変わったと思います。今では、人々がいろんなことに気づいています。権力構造という点では、私は今も映画出演の機会を奪われています。今でも、私を起用しないよう指示するエージェンシーがあります。でもそれは、権力側の話です。個人単位、特に国際的な環境では、歓迎されていると感じます。つまり場合によります。大手スタジオでは、私だけでなく他の人も、拒否されていると思います」

イスラエルのガザ侵攻を受け、ハリウッドではパレスチナ支持を表明する声が上がっており、ハビエル・バルデムティルダ・スウィントンら、パレスチナ問題に沈黙するベルリン国際映画祭を批判。また、3月に行われた第98回アカデミー賞の授賞式では、パレスチナ解放や反戦メッセージが掲げられた。その一方で、パラマウントピクチャーズが、同社とイスラエルによるガザへの軍事行動との関係を問題視する発言をしたマーク・ラファロを公けに非難し、業界関係者からマーク支持の公開書簡が発表されるなど、物議を醸している。

イタリアの監督アンドレア・パラオロによる最新作『The Echo Chamber』に出演するスーザンは、こう続ける。「本作について言うと、周囲の警告に耳を貸さなかったアンドレアのおかげで出演することができした。ですから、状況に対する理解という点では、確かに変化があったし、世間一般の人々の間でも認識が変わったと思います。でも、シオニストが力を持つ私の業界では、今もまだ強い立場を貫く人が多く、私を良く思わない人もいる。でも、私はファミリーを見つけたし、仲間を見つけました。私は大丈夫です」

Text: Tae Terai